背泳ぎで天井を見ているうちに、コースロープへぶつかる。右へ寄ったと思って直すと、今度は左へ曲がる。進行方向が見えない背泳ぎでは、蛇行しやすくなります。

見るべきなのは、頭だけではありません。左右の入水位置、腕が水を押し始める時間、身体の回転を分けます。

先に短く言うと、次の3点を確認します。

  • 頭が腕の動きに合わせて左右へ揺れていないか
  • 片側だけ、入水が頭の中央へ寄っていないか
  • 左右で手を太ももに残す時間が違っていないか

コースロープへ寄る直前を後ろから見る

後方から25mを撮り、鼻、胸の中央、へそがレーン中央をどう動くか見ます。曲がった結果より、最初にずれたストロークを探します。

往復で寄る方向が逆になるなら、プールの水流や撮影角度も疑います。一方向だけで判断しません。

蛇行につながりやすい3つの左右差

1. 頭が左右へ動いている

成人向けの公式ガイドでは、頭を背骨の延長上へ置き、身体がその軸の周りを回る考え方が示されています。

頭を完全に動かさないことが目的ではありません。後方動画で、片腕の入水時だけ耳や鼻が横へ移動していないかを見ます。

2. 入水位置と回転が片側だけ違う

左右の入水が同じに見えても、肩と骨盤の回転が違えば、水中へ入る手の方向は変わります。

研究では、背泳ぎの左右対称性を時間と力の両方で調べると、評価結果が必ずしも一致しませんでした。

見た目のタイミングがそろっていても、左右が同じ力を出しているとは限らないということです。

入水位置だけで決めず、入水後に身体がどちらへ動くかを合わせて確認します。

3. 片手が太ももで長く止まる

エリート背泳ぎ選手14人が4段階の速度で泳いだ研究では、速度が上がるとストローク頻度と腕の連携が変化しました。

手が太ももの近くで止まる時間も評価されており、腕の切り替えを見る指標の一つとされています。

動画では、片手だけ身体の横に残り、その間に反対側が強く水を押していないかを見ます。

左右差を全部なくそうとしない

競技者にも左右差はあります。左右が違うだけで、必ず蛇行の原因とは言えません。

直す候補は、身体が横へ動き始めた瞬間と一致する差です。頭、入水、手の停止時間から一つ選びます。

まとめ

背泳ぎでまっすぐ泳げないときは、後方動画でずれ始める瞬間を見ます。

  • 頭が腕と一緒に横へ動いていないか
  • 入水後の回転が片側だけ違わないか
  • 手を太ももに残す時間が左右で違わないか

一つの差だけ変え、同じレーンを往復して進路を比べます。

よくある質問

天井の目印を見れば、まっすぐ泳げますか?

目安にはなりますが、頭や入水の左右差は残ります。天井だけでなく、コースロープとの距離と後方動画も使います。

入水は頭の真上が正解ですか?

一つの点には決められません。肩幅や回転によって見え方が変わります。中央へ入りすぎていないか、入水後に身体が横へ動かないかを見ます。

参考文献