
背泳ぎで鼻に水が入る原因|顔の位置と呼吸のタイミング
背泳ぎは顔が水上にあるのに、鼻へ水が入る。腕を入れるたびに波がかかり、呼吸のリズムまで崩れる。初心者だけの悩みではありません。
この問題を直接調べた競技研究は多くありません。ここでは、成人水泳の公式指導と、鼻がプール水へさらされる研究を分けて整理します。
先に短く言うと、確認するのは次の3点です。
- 頭を起こしたり倒したりして、鼻の高さが毎回変わっていないか
- 腕の入水で波が来る瞬間に、鼻から吸っていないか
- 息を長く止め、波が来たときだけ急いで呼吸していないか
まず浮いた姿勢で呼吸を確認する
いきなり25m泳がず、壁の近くで背浮きをします。鼻へ水がかかる高さと、口で息を吸い、鼻または口で少しずつ吐けるかを確認します。
無理に鼻から強く吐き続ける必要はありません。短く落ち着いて繰り返せる範囲から始めます。
鼻へ水が入りやすい3つの場面
1. 頭の高さが腕ごとに変わる
片腕の入水で頭が沈み、反対側で起き上がると、鼻へ波がかかるタイミングも変わります。
公式の背泳ぎガイドでは、頭を背骨の延長上へ置き、身体の回転と分けて安定させる考え方が示されています。
顔を水から遠ざけるために頭を起こすと、腰や脚が沈むことがあります。顔だけでなく、横動画で身体全体を見ます。
2. 波が来る瞬間と吸う時間が重なる
背泳ぎはいつでも呼吸できるように見えますが、速く泳ぐと水面は一定ではありません。
成人水泳の公式解説では、口が水面から出やすいタイミングに呼吸を合わせ、一定の呼吸パターンを作る方法が紹介されています。
「右腕が戻るときに吸う」など、一つの腕へ呼吸を合わせます。最適な回数は人によって異なります。
3. 息を止めたあと、一気に吸おうとする
息を止める時間が長いと、波がかかった瞬間でも急いで吸いたくなります。腕の動きに合わせて、吐く時間と吸う時間を決めます。
鼻から吐くことは、水が入る感覚を減らす方法の一つです。ただし、これを直接比較した背泳ぎ研究ではありません。
鼻栓も選択肢ですが、口だけの呼吸に慣れる必要があります。最初は壁の近くで試します。
プール後も鼻の不調が続く場合
競泳選手15人と他競技選手15人を比べた研究では、塩素処理された水への継続的な曝露と、鼻粘膜機能の変化が検討されています。
泳いでいる最中に一度水が入る問題と、長く続く鼻症状は同じではありません。痛み、出血、強い鼻づまりが続く場合は、練習を控えて医療機関へ相談してください。
まとめ
背泳ぎで鼻に水が入るときは、息を強く吐くことだけで解決しようとしません。
- 頭の高さが腕ごとに変わっていないか
- 入水の波と吸う時間が重なっていないか
- 息を止めたあとに急いで吸っていないか
背浮きで呼吸を確認し、次に短い背泳ぎへ移ります。
よくある質問
背泳ぎでは鼻からずっと息を吐くべきですか?
ずっと強く吐く必要はありません。少しずつ吐き、口が水面から出やすい時間に吸う方法があります。腕の動きに合わせた一定のリズムを探します。
鼻栓を使ってもよいですか?
使えますが、口だけで呼吸する感覚に慣れる必要があります。壁の近くで短時間から試し、苦しさや不安があれば外します。
参考文献
- U.S. Masters Swimming. Should You Exhale While Swimming?. 2025.
- U.S. Masters Swimming. Swimming Backstroke: The Complete Guide.
- Ottaviano G, et al. Nasal dysfunction induced by chlorinate water in competitive swimmers. Rhinology. 2012.


